当科の特徴
5年次での臨床実習Iで一番重要していることは、診療参加型臨床実習を体現するために、[学生]ではなく、[学生医師]であるという意識を持ってもらい、そして診療チームの一員として診療業務を分担しながら知識・技能・態度などの能力を実践的に身に付ける、ということです。
別紙に当科での臨床実習Iの一般目標、行動目標を示していますが、
実習に来た5年次生には、あなたたちが全国医学部長病院長会議から認定を受けた[学生医師(SD)]であるという前提で、当科では診療参加型臨床実習を徹底しますと宣言します。手術に助手(見学ではありません)として入ったSDは、いきなり局所麻酔の注射を渡され面喰い、メスを渡され絶句し・・・(もちろん厳格な指導医の監督の元に行っています)、でも経験したSD達はその後の実習に取り組む姿勢ががらりと変わります。
また、実習中には卒後臨床研修カリキュラムの経験目標に基づいたチェックリストを渡し、どのくらい実践できたか、各項目に対する評価表・指導者のコメントを記載し、フィードバックをかけるように心掛けています。
当科での実習風景
とにかくいろいろ経験してもらうことをモットーに、お互いにファイバーをしてもらったり(写真1)、パプリカを用いた内視鏡操作の実習など、楽しく実習できるように工夫を凝らしています。
6年次の臨床実習II いわゆるスーポリの時には、臨床実習Iで行った内容をベースとして、単に経験した、というレベルから一歩進めてもしかしたらできるかも?という自信が芽生えるくらいの経験と、卒後臨床研修に直結するような、耳鼻科的なことに限らない、臨床研修全般に役立つような内容をできるだけ心掛けています。
当科の臨床実習IIに来てくれるSD達は、実習Iで味をしめた子たちばかりなので、モチベーションが高いです。「卒後臨床研修なんていらないんじゃないの?」を合言葉に、出来るだけ卒業前に高いレベルに到達できることを目標にしています。