香川大学医学部 耳鼻咽喉科・頭頸部外科

新型コロナウイルス vol.7 行動様式

2020年6月5日

北九州では小学生の児童に感染が確認されました。その後中学校でも感染が確認されたとのことです。残念ながらその学校では一時的に休校などの措置が取られるでしょうが、子供たちから学びの場を奪うことは極力避けるべきと考えます。児童、小児が感染拡大の主要因になっているというエビデンスはなく、高齢者の死亡増加にはつながらない、というのが現時点での知見です。そもそも小児の感染は家庭内で家族から感染することが大半で、気をつけるべきは一緒に生活している大人ということになります。日本でもコロナ追跡のためのアプリの導入が計画されていますが、日本版は感染者と判明した人との接触があったかどうかが通知される仕組みで、行動を常に監視されるわけではありません。匿名化された接触記録という個人情報が活用されることはありますが、子供たちの学びの場をこれ以上奪わないためにも、まずは大人たちが今まで以上に感染しない、させないことに注力すべきと思います。

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